CCS特集・コンビケム関連

エルエイシステムズ

 1999.03.20−エルエイシステムズは、このところコンビケム/HTS関連のソフトウエアで販売実績を伸ばしており、とくに加アドバンスドケミストリーデベロップメント(ACD)が開発した新製品「CombiNMR」は分析・評価も含めたスクリーニングプロセス全体のハイスループット化に貢献するシステムとして期待されている。

 同社はもともとNMR(核磁気共鳴装置)などの分析機器関連の解析ソフトを得意としているが、最近では英シノプシスの固相合成データベースなどのコンビケム関連ソフトで実績が高い。

 今回のCombiNMRは、同社が以前からメインに扱ってきたACDの新製品で、HTSに対応したNMR解析ソフト。HTSでは、96穴マイクロプレート上で化合物のパターンのバリエーションを設計・合成し、アッセイ試験にかけるが、最終的には意図した設計通りの化合物が実際に生成できているかどうかを分析して同定する作業が必要になる。このために利用されるのが質量分析装置やNMR装置で、最近ハイスループット対応のNMR装置の需要が拡大している。

 CombiNMRは、大量に出力されるNMRの分析データを高速に解析するとともに、あらかじめ登録されたマイクロプレートの設計情報からスペクトルパターンを予測させることができるので、実測値と予測値を照らし合わせながらハイスループットで判断を下すことができるという特徴を持つ。