CCS特集・データベース関連

日本MDLインフォメーションシステムズ

 1999.03.20−化学・医薬分野の研究開発を支援するデータベースシステムの最大手である日本MDLインフォメーションシステムズは、単なるコンテンツやデータベース管理システム(DBMS)の提供にとどまらず、具体的なアプリケーションや運用をサポートするソリューション志向へと事業スタイルを変化させつつある。

 同社の中核製品は化学構造や反応情報を管理できるオラクルベースのDBMSである「ISIS」だが、とくに最近ではコンビケム/HTS関連でのアプリケーションが中心になってきている。コンビナトリアルライブラリーを管理する機能を提供する「セントラルライブラリー」は昨年だけで10サイトへの導入実績をあげた。

 また、コンビケム/HTS分野で試薬の選択を簡単に行えるようにする「リージェントセレクター」、試薬の発注システム「スマート」といったソリューションもユニークだ。大量のHTS情報からのデータマイニングツールでは「スポットファイヤー」の販売権を得ている。

 「LitLink」は、検索した反応情報DBからその参考文献の本文にアクセスできるようにするツール。実際には各文献はインターネット上に散在しているため、文献を透過的に取り出せることは非常に便利だという。

 ところで、ISIS自体もすでに開発から10年を経ており、同社では年内に次世代製品の構想を明らかにする計画である。