CCS特集・データベース関連

ユサコ

 1999.03.20−各種学術書の輸入販売で知られているユサコは、電子メディア事業にも積極的に取り組んでおり、欧米の優れたデータベースを日本国内に紹介している。とくに、欧米の出版物は紙から電子媒体への転換が加速度的に進んできており、同社の事業も急速に拡大している。

 なかでも中心は、独バイルシュタイン・インフォメーションシステムズの「CrossFire」。化学の本場欧州を代表する化学データベースを構築しており、18世紀からの700万件の有機化合物と1,000万件を超える反応情報を収録。強力な検索機能をインハウスでもオンラインサービス上でも利用することができる。最新版では、古いものも含めたすべての反応情報を反応式で検索できるようになったほか、検索結果の構造式や各種データをエクセル形式で出力するなどパソコンソフトとの連携機能が強化された。

 バイルシュタインは、今年から書籍版が出版中止となるため、昨年当たりから大学や化学会社を中心にCrossFireへの切り替え需要が目立ってきている。

 また、ユサコでは製薬会社向けにスペイン・プロウス社のCD-ROMデータベースの提供もはじめる。新薬の研究開発の各ステージで有用となる情報をまとめたもので、薬物動態や臨床試験、治験薬などのデータを収載。公式な文献だけでなく、学会発表などの情報も盛り込んでおり、データ内容に自信ありという。