CCS特集:モデリング/ケムインフォマティクス関連

住商エレクトロニクス

 2000.03.20−住商エレクトロニクスは、単独のCCS製品を単純に販売・サポートするだけでなく、システム開発やインテグレーションを中心にしたソリューションプロバイダーとしての事業展開を強化する。このため、営業・技術の両面で陣容を拡大し、新しいサービスの提供に乗り出していく。

 同社がソリューションのターゲットにしているのが、ケムインフォマティクスの統合情報管理の分野である。その意味で基盤になるのが、米トライポス社が昨年に打ち出した“メタレイヤー”アーキテクチャーだ。

 これは、分散オブジェクトコンポーネント技術“CORBA”を利用し、フォーマットの異なる各種のデータベース(DB)を統一的にアクセスできるようにする技術。ちょうど、インターネット上の検索エンジンのようなイメージだという。インターネット上のウェブサイトが世界中に点在しているように、化合物の活性や物性、反応情報、文献情報、化学構造などのDBも、いろいろなプラットホーム上にばらばらに存在し、それぞれのクライアントも検索システムも相互に異なっている。

 メタレイヤーは、もとのDBに手を加えることなく、単一のインターフェースで各DBからさまざまな情報を取り出すことができる。ユーザーはメタレイヤーに対して照会を行うだけでいい。住商エレクトロニクスでは、このメタレイヤー技術のライセンス提供、コンサルティングサービス、システム構築サービスを手がけていく。

 また、英シノプシス社のDBソリューション群もオラクルに対応した新バージョンがリリースされた。シノプシス製品はクライアントにユーザーが使いなれたエクセルやアクセスを利用することができるため、オラクル対応のサーバーを利用して研究所DBシステムを効率よく構築することが可能。