コンパックコンピュータがバイオベンチャー支援で総額1億ドル投資

バイオインフォマティクス市場でのプレゼンス拡大へ日本でも適用

 2001.03.30−コンパックコンピュータは、ゲノム、バイオインフォマティクス関連のベンチャー企業を支援する投資プログラムを日本においても開始する。昨年9月に米国本社において開始したもので、総額1億ドルの規模。対象企業への直接投資と、同分野を対象とするベンチャーキャピタルファンドへの投資を組み合わせて実施する。高性能コンピューターを中心としたソリューション提供に加えて、財政的な支援も行うことで、有望なバイオベンチャー企業の早期立ち上げを助けることを目的としている。

 今回の投資プログラムでは、コンパックはすでに米国のアプライドゲノミックテクノロジーキャピタルファンド(AGCTファンド)に対する大規模な投資を実施している。

 コンパックは、「アルファサーバー」や「ストレージワークス」などのシステムを中心に多くの導入実績を持ち、米セレーラ社をはじめ、ヒトゲノムプロジェクトの研究機関である米ホワイトヘッド研究所(マサチューセッツ工科大学)や英サンガーセンターなどが代表的なユーザーになっている。

 コンパックのマイケル・カペラスCEOは「バイオインフォマティクス市場において、すでに当社はリーディングサプライヤーとしての地位を確立しているが、早い段階からバイオベンチャーを財政的に支援することで、同市場におけるコンパックの存在感をさらに高めることになるだろう」と話している。

 ヒトゲノムやバイオインフォマティクス研究分野では、高速のプロセッサー、およびプロセッサーとメモリー間の拡張性を提供できるアーキテクチャー、非常に大規模なディスクストレージシステム、ウェブベースのアクセスとコンテンツ配信機能、強力で信頼できるOS(基本ソフト)環境などが重要視されている。バイオベンチャー自身の市場成長率は年間100%に達すると予想されているが、IT(情報技術)への投資はそれ以上のペースで拡大するとみられている。このため、こうしたソリューションを持つコンピューターメーカー各社は同分野を戦略市場として位置づけ、対応を強化しているのが現状。コンパック以外にも、米国ではIBMやサン・マイクロシステムズが同時期にそれぞれ多少内容は異なるが同様のベンチャー支援プログラムをスタートさせている。

 AGTCファンドのノーバー・アフィアン氏は「ゲノム分野の急成長を支えているのは高度なITであり、われわれの投資対象である企業は良い結果をより早く出すために競い合っていて、そのために最高のIT環境を必要としている。当社としては、コンパックからの投資を歓迎するとともに、戦略的ITパートナーとして提携できることを喜んでいる」と述べている。