米アスペンテックがChemCross.ComにSCMソリューションを提供

eマーケットプレース上でサプライチェーン最適化が可能に

 2001.01.11−プロセス産業向けサプライチェーンマネジメント(SCM)ベンダー、米アスペンテクノロジー(アスペンテック)は、アジアの化学産業向けeマーケットプレースであるケムクロス・ドットコム(ChemCross.Com)とライセンス契約を結んだ。eマーケットプレース上でサプライチェーンを最適化し、ビジネスプロセスを自動化・統合化するための基盤技術を提供する。すでにシステム構築はスタートしており、アスペンテックの技術を利用したサービスは年内には開始される予定となっている。ケムクロスには日本の化学会社も参加しているため、日本法人のアスペンテックジャパンではこれらの社内システム向けにもソリューション提案を行っていく。

 ケムクロス・ドットコムは、昨年2月に設立され、10月末からサービスを開始した化学関連のeコマースのためのインターネットサイトで、旭化成工業、日本ゼオン、丸善石油化学、新日鉄化学、トクヤマの日本企業を含むアジアの60社が参加している。

 アスペンテックが今回提供する技術は、「Aspen MIMI」をベースにしたSCMソリューションで、過去の出荷実績やプロモーション用の情報、季節的な情報などをもとに精度の高い需要予測を行い、需要にマッチした正確な生産計画を策定することを可能にする。将来的には、サプライヤーとバイヤーが情報交換を密にし、eマーケットプレース上で需要予測を共有してそれぞれの立場から同時にサプライチェーンを最適化することも可能になるという。