アクセルリスが反応情報DBシステムを拡販

専用クライアントが完成、高度な検索機能実現

 2001.09.17−アクセルリスは、化合物の反応情報などを利用できるケムインフォマティクスシステム「Accord(アコード)」(商品名)の国内での販売を加速させる。このほど、専用の検索ソフト「Accord Database Explorer(ADE)」が完成、10月にかけて出荷を開始するめどが立ったためで、アクセルリス純正の化学反応データベース(DB)システムとしてあらためて拡販に務めていく。直販および富士通を通して販売を行う。

 Accordはもともと、アクセルリスに統合された英シノプシス社の製品で、独自のDBコンテンツと検索エンジンから構成されていた。専用の検索ソフトは持たず、マイクロソフトのエクセルやアクセスをクライアントとするための開発ツールが用意されていたほか、米MDLの統合化学情報管理システム「ISIS」用の形式でコンテンツが提供されていた。

 今回、アクセルリスはDBコンテンツをAccord専用フォーマットとし、それに合わせたデータ検索と結果表示などを行う専用クライアントソフト「ADE」を開発した。しかし、ISISフォーマットでのコンテンツ提供は今後も継続されるという。

 ADEは、複数の反応DBを指定して一度に検索をかける機能を持つなど、パワフルで使いやすいのが特徴。化学構造のなかで反応に関係してほしい部分を指定して検索が行える“アトムマッピング機能”があり、非常に精密に反応情報を探索することができる。反応式のスケッチには、ISIS/Draw、ChemDraw、CAS Drawなどの標準的なソフトが利用可能。

 さて、このほどAccord形式で提供されるDBコンテンツは、生物触媒反応を収録した「BioCatalysis」、文献には載っているが実際にはうまくいかない反応ばかりを集めた「Failed Reactions」、英ロイヤル・アカデミーの基本的な有機合成反応データ集である「Methods in Organic Synthesis」、保護基反応を集めた「Protecting Groups」、コンビナトリアルケミストリーに役立つ固相合成反応DBである「Solid-Phase Synthesis」の5種類。

 このほかに、代謝反応情報DBの「Metabolism」、活性の近い化合物を見つけ出すための「BioStar」などのコンテンツがあり、これらも半年以内にはAccord形式で提供されるようになるという。

 これらを利用するためには、AccordのDB検索エンジンが必要で、価格はシステム環境やユーザー数によって異なる。ただ、今回のADE自体は無料なので、クライアントを展開する場合にコスト的に有利となる。また、基本的には用意されたコンテンツを検索するシステムだが、オプションを利用するとユーザーが独自でDBを登録・構築する機能を追加することもできる。