CCS特集第3部:バイオインフォマティクス

日立ソフトウェアエンジニアリング

 2001.11.31−日立ソフトウェアエンジニアリングは、バイオ関連事業の専門拠点「ライフサイエンス研究センター」(横浜市鶴見区)を12月に完成させ、年末にかけてDNAチップ/マイクロアレイ生産設備やIT(情報技術)センター施設、関連会社のDNAチップ研究所など、すべての事業部門を1ヵ所に集める。

 それに合わせて新製品攻勢を開始。今月に配列解析ツールの最新版「DNASIS Pro」を発売したのに続き、12月にハードウエア製品群も一新し、DNAチップ製造装置「SPBIO II」、DNAチップ用蛍光式スキャナー「CRBIO II」、マクロアレイ対応蛍光イメージアナライザー「FMBIO III」を市場投入していく。

 チップ事業に関しては、来年の1−3月期にマウスの肝臓や脳、ラットの腎臓、大麦・イネなどの遺伝子を乗せた新製品量産チップを発売。さらに、イースト菌チップは設計も見直し、ORFを6,400に増量して1月にリニューアル発売する。

 チップ製造技術の面では、自社開発のスポッター式SPBIOに加えて、米ルミネックスのビーズ型マイクロアレイシステムの導入、さらに日本ガイシに生産委託する形でのセラミックポンプ方式の採用など、複数の製法を使い分けられるメリットを発揮していく。

 来春には、事業体制や製品ラインアップも一段と充実することになるので、今後の事業展開がますます注目される。