日本IBMがライフサイエンス市場で初のキャンペーン

国内ベンダーと提携して15製品を用意、ハード・ソフトを特別価格で提供

 2002.02.15−日本IBMは、国内のコンピューターケミストリーシステム(CCS)ベンダーらと提携して、ハードとソフトをセットにしたライフサイエンス分野向けキャンペーンを13日から開始した。ゲノム解析や計算化学、文献検索などの15種類のパッケージ商品と、大規模サーバーやストレージシステムなどのIBM製品が用意されており、通常よりも安価な特別価格で導入することができる。期間は3月末まで。同社は昨年10月に専門組織のライフサイエンス事業推進部を設立しているが、具体的なキャンペーンを展開するのは今回が第1弾となる。

 今回のキャンペーンは、日本IBMのウェブサイト(http://www-6.ibm.com/jp/solutions/lifesciences/campaign/index.html)から直接申し込まれた案件を対象とする。セット商品のラインアップとしては、日立ソフトウェアエンジニアリングの「DNASIS」を核にした「大量クローントラッキングシステム」、「シーケンススクリーニングシステム」、「遺伝子多型検査システム」、インフォコムの生物学実験データ解析システム「BioNumerics」、量子化学計算システム「JAGUAR」、分子モデリングシステム「MacroModel」、インテック・ウェブ・アンド・ゲノムの遺伝子研究支援ソフト「WebGen Search」、三菱スペース・ソフトウエアのゲノムシーケンス解析システム「TraceTuner」、「Paracel Filtering Package」、「Paracel GenomeAssembler」、「Paracel TranscriptAssembler」、ワールドフュージョンのアノテーション管理システム「記録」と研究トレンド分析ツール「構造」、簡易文献検索システム「PubMed Search System」、三井情報開発の匿名化・個人情報識別管理システム「SCTS21」−の15種類。それぞれ、IBMのeサーバーxシリーズやpシリーズのハードウエアとセットにして提供される。OS(基本ソフト)などの環境は、それぞれのアプリケーションに合わせてWindows2000やLinux、AIXなどの最適なものが用意される。

 また、IBMのハードウエア製品として、ハイエンドUNIXサーバーのpシリーズ690、Linuxベースのクラスター1300、さらにストレージシステムではNAS(ネットワークアタッチドストレージ)型とSAN(ストレージエリアネットワーク)型の両方を特別価格で購入できる。

 ユーザーは、ホームページから個別に見積もりを依頼し、オンラインショップを通してシステムを発注することが可能。成約者およびアンケートに協力した人に記念品のプレゼントもある。