2002年春季CCS特集:アクセルリス

分子モデリング直販体制に移行、ライフ系は新体系を導入

 2002.06.20−アクセルリスは、今年から日本法人の体制を一新、分子モデリング分野での直販体制への移行にともない、営業・技術ともに専門スタッフを大幅に強化した。製品面でも、すでに好調な実績を重ねている材料科学系統合CCS「マテリアルスタジオ」に加えて、今年は生命科学系の「ディスカバリースタジオ」が正式に登場する予定で、いよいよ新しい統合製品体系が具体的な姿をあらわすことになる。

 同社は、1年前には5名ほどだったが、すでに30名を超える組織を一気に立ち上げた。とくに技術サポートは二段構えで、一般的なコンピューターの操作などに関連したシステムサポートと、学識経験者や研究実務経験者からなるサイエンティフィックなアプリケーションサポートの両方を社内でこなせる体制を築いている。

 具体的な研究テーマに合わせていかにシステムを使いこなすかという技術的に突っ込んだノウハウやテクニック面での交流も盛んとなり、そのサービスレベルの高さがユーザーにも好感をもって迎えられているようだ。

 さて、製品面で注目されるのは新しいディスカバリースタジオだろう。これは、GCGやOMGなどの買収製品を含めてライフサイエンス系のシステム群を新体系でまとめ上げたもの。バイオインフォマティクスからモデリング/シミュレーション、ケムインフォマティクス、実験データ管理まで幅広い領域を包含している。

 第1弾は「ディスカバリースタジオ・ジーン」で、近く出荷がはじまる。以前のMacVectorとOMIGAの機能を統合したもので、引き続き年内はX線解析やホモロジーモデリング、ドッキングシミュレーションなど、たん白質を対象にした機能を中心に製品化が進む模様である。