NECソフトがバイオグリッドソリューションを製品化

BLASTなどを標準装備、導入後すぐに利用可能

 2004.04.24−NECソフトは22日、グリッドコンピューティング環境でバイオインフォマティクスのアプリケーションを効率的に動作させるためのソリューション「BioCollabo」(バイオコラボ)を開発、6月30日から発売すると発表した。この分野でよく利用されるホモロジー検索ツールBLAST、マルチプルアライメントツールClustalW、モチーフ検索ツールHMMERなどのプログラムを標準装備しており、導入してすぐに研究に利用することが可能。価格は最小構成の16ノードまでで298万円。同社では、今後3年間に50セット、システムインテグレーション(SI)サービスなども含めて6億円の売り上げを見込んでいる。

 BioCollaboは、バイオ向けグリッドソリューションの第一弾として製品化したもので、業界標準であるGlobusツールキット3.2をベースにしている。複数のPCクラスター環境をつなぎ、最短でジョブが実行可能なスケジューリング機能を搭載した。これにより、分散した計算資源を有効に活用し、処理の重いバイオアプリケーションを効率良く動作させることが可能。

 ウェブインターフェースで簡単に利用できるので、特殊なノウハウが必要なためグリッド環境の導入が難しかった中堅の大学・研究所や企業に最適のソリューションだという。

 即戦力として活用できるように、あらかじめアプリケーションを搭載して提供することも特徴で、BLASTやClustalW、HMMERなどの基本的なツールをサポートしている。また、NECがBLAST/PSI-BLASTを並列化した「ホモロジーサーチャー」を利用することも可能である。