2005年春季CCS特集:日立ソフト

周辺ソリューション拡充、海外製品も積極導入

 2005.06.27−日立ソフトは、長年の歴史と実績を持つバイオインフォマティクスの統合ソリューション「DNASIS」を核に、海外のユニークなパッケージも積極的に導入しつつ、システムインテグレーターの立場でライフサイエンス事業に取り組んでいる。

 マイクロアレイに関しては、汎用オリゴDNAチップ「AceGeneシリーズ」としてチップ自体を提供するとともに、チップ作成装置や読取装置などハードウエア面でも充実した事業体制を築いている。

 とくに、ソフトウエアに関しては、これまで通り国家プロジェクトへの参加を継続しながら、DNASISの周辺でのソリューション拡充に力を入れる。全社的に最も得意としているセキュリティ技術とのタイアップをで新しい提案を計画しているほか、海外のソフトも積極的に紹介していく。

 その1つがスイスのジーンバイオ社の「PHENYX」。このほど販売権を取得したばかりの新製品で、質量分析(MS)データからたん白質およびペプチドの同定と機能予測を行うことができる。マイクロアレイ解析のさらに川下に展開するソリューションとなっている。

 また、インドのストランドゲノミクス社の「Avadis」は、マイクロアレイ用の高機能な統計解析ソフト。昨年末に販売開始しているが、データマイニングツールとして高い評価を得ている。日立ソフトでは、これら他社製品を含めたシステムインテグレーションも行う。