2005年春季CCS特集:ヒューリンクス

合併機に直販体制強化、適用事例などの公開にも力

 2005.06.27−ヒューリンクスは、4月にサイネックス(ネットサイエンス)と合併し、大幅に事業体制を強化した。豊富な製品ラインアップを武器に、直販体制の強化を図る。

 現在の売上比率は、一般のパソコンソフト流通経由が55%、大学への直販とライフサイエンスに特化した社内直販部隊が45%を占めている。今後は、単純なパッケージ売りではなく、ソリューション志向を強めることで、直販比率を60%に高める目標を立てている。

 とくに、昨年下期からは大学向けのビジネスが活性化しており、ベストセラーのケンブリッジソフト製品では80ユーザーの一括5年契約によるアカデミックサイトライセンスの実績も出ている。

 合併後のインターネット戦略については、製品情報はヒューリンクスのホームページに集約し、ネット直販にはヒューリンクスダイレクトを利用する。ネットサイエンスは、科学技術情報の発信基地としてリニューアルし、とくに同社の製品を利用した適用事例などを数多く集めて紹介したいという。

 ラインアップ豊富な同社だが、7月から9月にかけても「カレイダグラフ」、「HyperChem」、「Q-Chem」などの主力級製品が続々バージョンアップする予定。とくに、非経験的分子軌道法プログラムのQ-Chemはウェブ環境で分子のモデリングから計算実行までを行えるようになるため、開発元から講師を招いてのセミナー開催なども計画している。