2005年春季CCS特集:インフォコム

創薬の豊富な方法論を網羅、バイオ系では受託サービスも

 2005.06.27−インフォコムは、創薬支援システムにターゲットを定めて、化合物側からと生命情報側からの両方の製品ラインアップを幅広く展開していることが強み。

 とくに化合物系では、分子モデリングやドッキングシミュレーションなどの三次元アプローチで米シュレーディンガー製品、構造活性相関などの統計的な手法による物性予測といった二次元アプローチで加ファーマアルゴリズム製品、データベースアプローチで仏オーレファーマ製品と、方法論的にもバリエーションが豊富。

 とりわけ、たん白質の立体構造予測から薬物候補化合物のドッキングスタディまでを連携して行うことができる「Prime」と「Glide」の評価が高い。これらのシュレーディンガー製品は、オープンスクリプト言語のPythonを使ってユーザー側でのカスタマイズや機能の組み込みが可能になっていることも特徴。

 一方、バイオ系では、総合的なツール群を持つ強みを生かして4月から受託解析サービスを開始した。とくに、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターとの共同研究をベースに自社パッケージとして製品化した「オートネットファインダー」を利用して、パスウェイ解析業務を受託しようとしている。

 また、米オムニビズのデータマイニング統合ツール「OmniViz」を組み合わせたサービスも可能で、データに埋もれて困っているユーザーを支援していく。