2005年春季CCS特集:NECソフト

プロテオミクス研究を支援、みやすさ・使いやすさで高評価

 2005.06.27−NECソフトは、遺伝子やたん白質研究の基盤となる情報システムを提供しているが、とくに徳島大学との共同研究成果をベースにした「ProteoFinder」(開発元は徳島大学発ベンチャーのバイオソリューション)の評価が高い。

 これは、質量分析計(MS)スペクトルデータをもとに、試料に含まれるたん白質を同定するための支援ツールで、サンプル管理やプロジェクト管理など研究インフラとしての機能も備えている。とくに、自分のデータで試してみたいというユーザーが多く、データを預かって結果を返すベンチマークサービスも提供しているが、わざわざ同社を訪問してデータを持ち込み、自分でデモシステムを操作していく人も少なくないという。

 とりわけ、MSのピークリストに含まれるペプチドが一覧表示されるなどのみやすさ・使いやすさへの評価が高い。リストに順位を付けるスコアリングも、ユーザーが自分でスコアの重み付けを変更することが可能であり、自分のノウハウに沿ったかたちで上位にヒットするため喜ばれているという。

 また、今後は親会社のNECとのコラボレーションが増えてくると期待されるが、その一環で7月12日に「プロテオミクスの最前線」と題してセミナーを共同開催する。最先端の話題を追った講演とともに、ほとんどのMSメーカーが一堂に会する貴重な機会となる。詳細は(http://www.sw.nec.co.jp/bio/seminar/0712/)まで。