富士通が開発中の「バイオサーバー」実機を一般公開

富士通フォーラム2005に出展、先行出荷機を披露

 2005.07.14−富士通は、きょう14日から明日15日まで東京・有楽町で開催中の「富士通フォーラム2005」において、開発中の「バイオサーバー」の実機を初めて一般公開する。今回のマシンは特定のベータユーザー向けに提供されている先行出荷機で、ほぼ製品レベルの仕上がりとなっている。以下、写真にて紹介していく。

 富士通フォーラム2005で公開されたバイオサーバーの実機。これは5台のボックスをラックマウントした640プロセッサーの構成。

























 デモでは、水分子と塩化ナトリウム分子の結合をシミュレーションしていた。赤と青のランプは各プロセッサーの計算の状態を表わしており、赤は分子同士が結合、青は分子が離れている。計算の進行に合わせて赤と青が明滅する。デモ用に仕込んだイルミネーション機能だという。
















 ラックマウントモジュールの内部。32枚のプロセッサーボードが実装されている。ディスクなどは入っていない。非常にシンプルな構造。
















 組み込みプロセッサーのFR-Vを4個搭載したプロセッサーボード。大きな正方形のチップがFR-V。小さい方のチップは通信コントローラーで、FR-Vと1対1の関係になっている。
















 プロセッサーボードの裏側。FR-Vの真裏にメモリーが実装されている。それぞれにLinuxが載っており、FR-Vとメモリーが一体になって、独立して動作する。このため、バイオサーバーは比較的小さなジョブを同時多重的に実行するのに適したマシンとなっている。