CTCLSがウェット系サービス事業に力

インド・GVKバイオの営業活動強化、受託合成サービス提供

 2006.04.24−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、インドの医薬品開発受託機関(CRO)であるGVKバイオサイエンス社が提供している受託合成サービスの提供に力を入れる。研究用の少量・スポットでの需要から治験のための大量合成、また商業化に向けてのスケールアップ/プロセス開発まで、化合物の合成に関するあらゆる要望にこたえることができる。CTCLSが国内総代理店として本格的に活動をはじめて約1年だが、すでに医薬・農薬・化学品・化粧品など8社に対する実績がある。

 GVKバイオは、研究用の少量合成を手がけるメディシナルケミストリー部隊として、インドでもトップクラスの390人の合成者を有しているが、それをさらに500人へと増員する計画。事業を急速に発展させている。それとともに、治験薬の受託合成を行うスタッフが130人、さらに昨年末からスタートした商業生産へ向けてのスケールアップを担当する部隊も130人をそろえるなど、川下へ向かってもサービスを拡大させてきた。

 アストラゼネカやメルクなど欧米のメガファーマ向けにも供給実績があり、コストの低さと供給のスピーディーさで高い評価を受けている。また、プロジェクト管理がしっかりしているため、毎週透明性の高いレポートが提出される。とくにこのことが信頼感を生み、高いリピートオーダーにつながっているという。

 CTCLSでは、このほかにも多くのウェット系ベンダーのサービスの窓口業務を展開。英バイオフォーカス、独フェネックス、米ジーンロジック、米BGメディスン、米アイドジェン・サータンティー、仏ハイブリジェニクスなどと契約しており、長年得意としてきたソフトウエア系に加えて、これらサービス系のビジネスも一層の発展を図っていく。