トムソンサイエンティフィックがジェネリック向けDBサービス

世界1万2,000社の原薬メーカーの情報を網羅、独自の調査で正確さに定評

 2006.04.24−トムソンサイエンティフィックは、買収・統合したニューポート社が提供していたジェネリック企業向けのデータベース(DB)サービス「HorizonGlobal」を日本市場で本格的に販売開始する。原薬(API)供給者に関する世界中の情報を網羅したDBがもとになっており、インドや中国など日本であまり知られていない地域の企業も多数カバーされていることが特徴。1万2,000社の企業データと1万種の製品データを収録しているが、約700人のコンサルタントが情報を集めており、その正確さ・信頼性には定評がある。

 HorizonGlobalの情報は、原薬メーカーのカタログデータに頼るのではなく、実際に綿密な調査を行い、その化合物の商業的供給が可能なのか、開発中の段階なのか、製造する技術を持つだけなのかなど、細かな状況までも知ることができる。また、化合物の供給に関して、欧米や日本への輸出実績、経験の豊富さ、将来性などの評価も加えられている。

 例えば、ジェネリック品の企画に当たってターゲットを探す場合、2年以内に特許が切れるもので、マーケットサイズが100億円以上のものなど、指定した条件で検索をかけ、それぞれに想定される競合レベルなどを調べることができる。もちろん、具体的に原薬供給元を探す目的で利用することも可能だ。

 旧ニューポート時代は、欧米ではかなり知られたサービスで、主立ったジェネリック企業のほとんどがすでに利用中だという。わが国への紹介が遅れていたサービスだけに、幅広い注目を集めそう。