新生トライポスの経営陣が決定

マイクログラフィックスのホプキンス氏が新CEOに、旧トライポスからも2名

 2007.03.29−ベクターキャピタルへの売却が完了し、新生トライポスの経営陣が任命された。新社名は「トライポスディスカバリーインフォマティクス」となるようで、CEOには同じベクターグループの1社であるコーレルに買収されたマイクログラフィックスのCEOを務めていたジム・ホプキンス氏が就任した。

 トライポスディスカバリーインフォマティクスは、旧トライポスの「SYBYL」の製品ラインを中核に位置づける方針。「ベンチウエア」のシリーズに関しては、通常のパッケージ版の販売を継続することに加え、大手ユーザー向けにカスタマイズされたエンタープライズ版も引き続きサポートしていくことにしている。(2007.04.17 一部修正)

 新CEOのホプキンス氏が、会長兼CEOを務めていたマイクログラフィックス(MICROGRAFX)がコーレルに買収されたのは2001年7月のこと。どちらもグラフィックソフトベンダー。コーレルが2003年にベクターに買収されて以降は、コーレルのボードメンバーに就いていた。

 また今回、旧トライポスの役員から、科学担当副社長のリチャード・クレーマー氏がCSO(最高科学責任者)として、また科学研究担当副社長のロバート・クラーク氏が研究担当副社長として、新体制に招かれることになった。

 クレーマー氏はトライポスで24年の社歴があり、三次元QSAR(定量的構造活性相関)技術のCoMFAの専門家。クラーク氏もやはりQSARのエキスパートだという。

 ところで、4月からの日本での事業体制がどうなるかだが、現代理店の住商情報システムからまだコメントが得られていない。