2007年秋CCS特集:ウェイブファンクション

大学から企業まで幅広い実績、年明けに最新マック版リリース

 2007.11.26−ウェイブファンクションの分子モデリングソフト「Spartan」は、大学などの教育現場で使用されるほどユーザーフレンドリーでありながら、企業における本格的な分子設計にも利用することが可能。幅広いユーザー層に愛される製品として豊富な実績を築いている。同社の日本支店では、ワークショップの開催に力を入れており、実際の活用法を知ることや導入前の機能検討につながることから好評を得ている。

 最新版のSpartan06は、Windows版とLinux版を販売中。マック版については、Spartan04が現行リリースとなるが、年明けには最新のMacOS X(レパード)に対応させたSpartan06の出荷準備が整う運びとなっている。このため、マック版04購入者に対し、06版への無償アップグレードを行うキャンペーンを展開中である。

 また、あらためてLinux版の販売にも力を入れる方針。年明けから新価格が適用され、実質的な値下げとなるためだ。Linux版Spartan06はWindows版とほぼ同等の機能があり、専用のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)によりスタンドアロンで、またWindows版のGUI経由でリモートでも利用することが可能。

 現在のLinux版はまだ並列化されておらず、PCクラスターには対応しない(UNIX環境で計算サーバーを並列利用することは可能)。ただ、将来的にはサポートが計画されているため、それを見据えてLinux市場への進出を図っていく。

 さて、同社が力を入れているワークショップだが、これまで実施してきた通常のシリーズに加えて、Spartanのヘビーユーザーである東邦大学の幅田揚一教授を講師に招いて、来年3月6日と13日に分けて特別セミナーを開催する。6日は教育機関向け、13日は企業向けとなり、教育や研究にスムーズにCCSを導入する秘訣について話される予定。講義と演習からなる啓蒙的な意味合いのセミナーだという。詳細は、同社のウェブサイト(http://www.wavefun.com/japan/events/academic4.html)まで。