FQSが液晶化合物データベースの最新版を発売

オリジナル文献へのハイパーリンク追加、9万件以上の情報収録

 2008.03.05−富士通九州システムエンジニアリング(FQS、富永英俊社長)は、液晶化合物データベース「LiqCryst」の最新バージョン4.7を、きょう5日から発売する。インターネットへのハイパーリンク機能が追加され、約3万2,000件の文献情報へのアクセスが可能。液晶化合物情報の調査研究が大幅に効率化される。ライセンス価格は176万4,000円(アカデミック92万4,000円)で、年間100本の販売を見込んでいる。

 LiqCrystは、独ハンブルグ大学のフォルクマル・フィル教授によって開発されたデータベース。FQSが1995年からパッケージソフトとして製品化し、これまでに60以上の機関での導入実績がある。

 今回の最新版には、約8万の文献や特許情報から得られた9万3,148件の液晶化合物の情報を収録。とくに、現在知られているサーモトロピック液晶化合物を網羅しており、物性データとしては分極率や粘度、誘電率、密度、捩じれ力など30万件以上が登録されている。

 豊富な情報を検索して調べるだけでなく、データを統計分析することによって液晶化合物の物性を比較したり、相転移温度を予測したりするなど、液晶研究のためのさまざまな機能を備えている。

 とくに今回、オリジナルの文献や特許情報にインターネット経由でアクセスするハイパーリンク(約3万2,000件)が設定されており、研究効率が大幅にアップするという。初期画面にテキスト検索用ツールバーを設けるなど、操作性も向上している。

 Windowsパソコンで使用でき、価格は1本176万4,000円(アカデミック92万4,000円)、ユーザーが手持ちの化合物データを追加登録できるアドバンス版は1本201万6,000円(アカデミック117万6,000円)となっている。