FQSがADME予測ソフトの最新バージョン4.5を発売

外部パラメーター組み込みで評価精度向上、モデル作成機能も強化

 2008.6.7−富士通九州システムエンジニアリング(FQS)は6日、化学物質や薬物などの安全性と体内動態を予測する「ADMEWORKS」の最新バージョン4.5を9日から発売すると発表した。外部パラメーターを自由に追加できるようにしたことで、予測や評価の精度が大幅に向上している。主に新薬開発に利用されており、年間100本の販売を見込む。

 ADMEWORKSは、予測システム、予測エンジン(予測モデル)、モデル作成機能の3つのコンポーネントから構成されており、それぞれ年間ライセンスが126万円から(一括購入は262万5,000円から)、30万2,400円から(同63万円から)、220万5,000円から(同525万円から)となっている。

 今回の最新バージョン4.5は、ユーザーがこれまでの実験で得たパラメーターや、温度や湿度といった外部環境のパラメーターなどを加えて、化学物質の評価を実施できるようになったことが特徴。

 また、化合物データから共通する化学構造を自動検索するなどのモデル作成支援機能の拡張、モデル式の安定性(再現性)を向上させるパラメーター絞り込み機能の強化、モデル式の自動作成機能のためにSVM(サポートベクターマシン)とAdabBoostの2手法の追加−などが実施されている。