2009年夏CCS特集:ウェイブファンクション

大学・高専など教育向け浸透、64ビットの高速計算環境に対応

 2009.06.24−ウェイブファンクションは、バージョンアップした分子モデリングソフト「Spartan '08」を前面に押し立てるとともに、具体的な活用法を教授するワークショップ活動にさらに力を入れる。

 Spartan '08は、Windows、マック、Linuxの各プラットホームに対応。64ビットOS(基本ソフト)のサポートやクアッドコアCPUの活用など、高速計算が特徴となっている。ただ、クアッドコア環境をフルに生かすには、64ビットOSでメモリーも増設することが推奨されるため、導入時には注意してほしいということだ。

 Spartanは量子化学計算を簡単な操作で利用できるため、大学での教育用途で豊富な実績を持っている。それに加え、今年は国立高等専門学校(高専)において50本などとまとまった単位での受注が数件続いているという。分子動力学シミュレーションを通して化学が学べる教育用ソフト「Odyssey」も人気が出てきている。高校からの問い合わせも増えているということだ。

 Spartanに関しては、開発者のヒーリー社長自身が米カリフォルニア大学の名誉教授であり、教育のノウハウをワークショップを通して提供できることが最大の強み。定期的に来日して行うほか、同社の日本支店のスタッフによって簡易なベーシックコースやオンサイトでのワークショップ開催にも積極的に対応している。

 昨年12月には韓国のサンジュ(尚州)大学とプサン(釜山)大学で初めてのSpartanワークショップを開催した。現地で講演と演習を行ったもの。今後、機会があれば韓国の学会などにも展示で参加してみたいという。