Windows7企業向けボリュームライセンス9月1日発売

割引キャンペーンを実施、早期普及目指す

 2009.07.28−マイクロソフトは、Windows7の企業向けボリュームライセンスを9月1日から販売開始する。今回、Vistaの時は企業向け市場では行わなかったキャンペーンを展開し、Windows7の早期普及を目指しているが、9月1日からは「法人向け早期アップグレード割引キャンペーン」(2010年2月まで)を開始し、1万9,800円でWindows7プロフェッショナル版へのアップグレードを提供する。保守契約(ソフトウエアアシュアランス、略称・SA)に加入すれば、Windows7エンタープライズ版を入手することができる。

 27日の記者説明会では、調査会社のアイ・ティ・アールによる説明も行われ、WindowsXPを使い続けるよりも、Windows7にアップグレードした方がコスト削減につながると強調された。Vista発売時にはなかった企業向け優待キャンペーンが展開されていることからも、マイクロソフトの本気が感じられる。

 ボリュームライセンス出荷に合わせて開始される「法人向け早期アップグレード割引キャンペーン」は、現在展開中の「法人向けWindows7先行優待キャンペーン」(2月20日から8月末まで、当初6月末までだったのを延長中)に引き続いて行われるもの。現在の先行優待キャンペーンは、2008年8月以降のボリュームライセンスでのPC購入者が1万2,000円の優待価格でSA(保守契約)を購入でき、Windows7エンタープライズ版のインストールディスクを無料でもらえるというもの(2008年7月以前のPC購入者も20%引きでアップグレード権とSAを購入できる)。エンタープライズ版が欲しいユーザーにはこのキャンペーンが最適となる。

 9月からの新キャンペーンは、既存のXPやVistaマシンをWindows7プロフェッショナル版にアップグレードしたいユーザーに最適。アップグレードライセンスを1万9,800円で購入できるほか、通常は3,000円するインストールディスク、導入手順を解説したインストールガイドの2つが特典としてプレゼントされる。キャンペーン終了後のアップグレードライセンスは2万4,600円になるという。

 現在実施中の先行優待キャンペーンを開始して以来、SA契約数が前年同期に比べて2.2倍の伸び。同社は、企業ユーザーのWindows7への関心は非常に高いと期待しており、今後もパートナーなどを巻き込んで早期普及へのさまざまな施策が打ち出される可能性がある。