エクシードがリソース量り売り型のサーバーホスティングサービス

テンプレートで簡単にサーバー構成、使った分だけ後払い

 2009.09.17−エクシード(本社・東京都渋谷区、鈴木義則社長)は16日、クラウド型のサーバーホスティングサービス「Libra」(ライブラ)を開発したと発表した。ウェブ経由の簡単な操作で必要なサーバーの構成やリソースを設定することができるほか、リソースの必要量は随時変更可能で、ユーザーは使った量だけを後払いすることになる。最小構成の月額使用料は1万2,000円で、追加したリソースは日割りで精算される。21日から申し込みを受け付け、正式なサービス開始は10月13日から。海外展開も視野に入れており、2010年度に500契約、売上3億円を見込んでいる。

 同社は、仮想化技術をベースとするホスティングサービスベンダーで、エンドユーザーを含めた300社ほどにサービスを提供しているほか、サービス事業者向けに、事業企画や事業化支援、運用支援などのノウハウ提供も行っている。

 今回の「Libra」はリソースを“量り売り”する仮想サーバーホスティングサービス。これまでの“共用レンタルサーバー”や“専用ホスティング”といった形態のサービスと異なり、必要とするリソースをダイナミックに増減させ、使った分だけを後払いするという料金モデルを実現した。

 また、サーバーの構築、起動、停止、リソース変更、再起動、削除など管理に必要な操作は、すべてウェブ上から簡単に行うことが可能。例えば、サーバー環境の構築は、テンプレートで構成(サーバー1台からスイッチサーバーやロードバランサー、ウェブサーバー、DBサーバー、NASサーバーなどの組み合わせまで各種をあらかじめ用意)を選び、使用するリソースをユニット(1ユニットはCPUが0.2コアおよびメモリー0.5GB、2ユニットからスタート)単位で設定するだけ。5−10分でサーバー環境が使用可能になる。料金は1ユニット当たり月額6,000円で、1日単位で変更することができる。

 サービス開始時点では、米3Tera社のクラウドOS「AppLogic」を採用しているが、さまざまな仮想化技術を組み込めるようにするとともに、開発環境をオープンにして多数の開発者を呼び込むなど、機能やサービスを順次拡張していくことにしている。