マカフィーが個人向けセキュリティソフトの2010年版メジャーリリース

動作がさらに軽快に、新機能で検出精度向上

 2010.02.11−マカフィーは10日、個人向け製品を対象に2010年メジャーアップデートの提供を12日から順次開始すると発表した。SaaS形式で提供される統合セキュリティソフトで、業界最高のウイルス検出精度、スキャン速度の325%向上、使いやすい新ユーザーインターフェースなどの特徴を持つ。メーカー製PCへのプリインストール、ISPパートナーのサービスへの組み込み、店頭でのパッケージ販売−の3つのチャンネルで提供される。今年はメーカー製総出荷PCの過半数への搭載、ISPパートナー100社以上との契約、店頭販売シェア10%超の達成を目指していく。

 同社にとって、コンシューマー向けビジネスは全体の40%の売り上げ比率を占め、この3年間は2ケタ成長を続けているという。今回のメジャーバージョンリリースは、新規店頭ユーザーを対象に12日から開始され、4−6週間でほとんどの既存ユーザーのプログラムも最新版にバージョンアップされることになる。

 マカフィー製品の検出精度の高さは、30ヵ国に350人以上の研究者が働く「McAfee Labs」の活動をはじめとしてマルウエアの情報を大量に蓄積した「マカフィー・グローバル・スレット・インテリジェンス」(一種のデータベース)によっている。今回の最新バージョンでは、このデータベースをさらに活用することで、ネット上のファイルの危険性をダウンロード前に判定する“ウェブダウンロードプロテクション”、未知のサイトの危険性を判定する“URLレピュテーション”といった新機能を実現。ネットワーク上の脅威の検出精度が一段と向上した。

 また、キャッシュを利用して2回目以降のスキャン時間を短縮する技術に加え、シグネチャー更新などをPCの起動直後は控える“スマートタイマー機能”(PCがアイドル状態になってから更新を開始)、さらなるリソース負荷の軽減(メモリー使用量、ディスク使用量、プロセス数の削減など)、ストレスフリーの軽快な動作を達成している。

 一新されたユーザーインターフェース「セキュリティセンター」はほぼ瞬時に起動するようになったほか、各機能がシンプルに配置され、これまでよりも大幅に使い易くなっているという。

 なお、製品ラインアップは、「マカフィーアンチウイルスプラス2010」(参考価格:1年版3,900円前後)、「マカフィーインターネットセキュリティ2010」(同6,000円前後、3台まで導入可)、「マカフィートータルプロテクション2010」(同7,600円前後、3台まで導入可)の3種類がある。