2026年夏CCS特集:コンフレックス
配座探索とドッキング連携、海外製品も最新版が登場
2026.06.23−コンフレックスは、独自のノウハウで計算化学ソリューションを提供するベンダーで、自社製品の配座空間探索・結晶構造探索プログラム「CONFLEX」を通し、国内外で豊富な実績を築いている。とりわけ、分子の配座は物性や反応性などを理解する上でポイントとなる要素であり、材料開発・創薬・計算化学など幅広い分野で配座探索の重要性が高まってきている。
同社は昨年、バージョンアップした「CONFLEX 10」と、ペプチド医薬品開発のためのドッキングソフト「CONFLEX DOCK 1」をリリースしたが、今年もそれぞれ機能強化を実施するための準備を進めている。CONFLEX 10は配座探索可能な結晶群をさらに拡張するとともに、DOCK 1との連携機能を深めていく予定。DOCK 1では、基質タンパク質にペプチド医薬品が配位して複合体を形成する位置を高速・高精度に予測することができるが、続けてCONFLEX 10を使い、DOCK 1で得られた位置での薬物分子の精密な配座探索を実施することができるようにする。昨年のCBI学会で、この方法により実験に対応した構造が得られることを発表し注目を集めており、次の機能強化で正式にこの機能をリリースする。
また、同社は計算化学で定番の海外製品も扱っており、米カリフォルニア大学の分子動力学ソフトの最新版「Amber26/AmberTools 26」も5月にリリースされた。とくに、錬金術的自由エネルギー計算が強化された。この方法で算出した相対結合自由エネルギーが文献値と一致していることが報告されているという。さらに、ラムダ依存拘束法の改良、分子力場からQM/ML参照ポテンシャル変換なども可能。機械学習力場への対応も進んでおり、海外では7月にワークショップも開催される。
さらに、米レビティの構造式描画ソフト「ChemDraw」について、昨年から初心者向け講習会(ソフト購入者は無料)を実施し始めた。非常に有名なソフトで操作が難しいわけではないが、「なんとなく使っていたので受けてよかった」「効率的な使い方を知れた」など好意的な声が多い。代理店としての差別化になるとして、継続的に行っていく。