2026年夏CCS特集:SciY(ブルカー)

デジタル化・自動化を支援、NMR製品との連携推進

 2026.06.23−SciYは、核磁気共鳴装置(NMR)などで知られる米ブルカーと連携するソフトウエアベンダーで、研究開発と製造のデジタル化と自動化を可能にする包括的なソリューションを提供。とくに、科学機器からのデータキャプチャーと標準化によってAI(人工知能)に対応したデータ駆動型プラットフォームを構築できることを特徴として、セルフドライビングラボ(SDL)戦略を本格化させている。

 SciYが推進するAIによるSDLは、デジタル化されたラボのDMTA(設計・製造・試験・解析)サイクルの自動化を目指すもので、ブルカー傘下のChemspeed社の技術を採用している。ロボティクスによる自動化、標準化されたシステムを通じて研究室全体のワークフローをトータルで支援することが可能。複数メーカー製のハード・ソフトが混在した環境でもデータの流れを統合し、全体を高度にオーケストレーションすることが可能だという。

 また、国内でSciY事業を推進するブルカージャパンでは、NMR装置を導入したユーザーに、SciY製品群のうちから「Mnova」(シームレスな分析データ処理)と「LOGS」(マルチベンダーの機器データを統合管理)を1年間無償で提供するバンドルキャンペーンを開始した。解析支援環境を含めて、NMRの高度活用を即日図ることができる。

 一方、そのほかのSciY製品では、ラボ内のあらゆる科学データを標準化して統合管理する「ZONTAL」への引き合いが増加中。データを貯める段階から活用する段階へとステップアップする企業が増えてきているということだ。また、電子実験ノートの「Arxspan」で利用できるスペクトルデータ(NMR、質量分析など)編集・表示機能「MWeb」が提供開始された。

 さらに、「Mnova」ではバージョン17がリリースされている。SciYブランド化を中心としたインターフェースの刷新、機能修正が適用されている。新機能の「USP-ID」も国内で本格的に展開していく。これは、デジタル標準を使って定量NMR解析をより簡略化するツールで、卓上型などの解像度の低いNMRでも重なり合った混合成分を分離して解析しやすいようにする。社内の測定データをデジタル化して取り込むなどして評価したいというユーザーが出てきている。


ニュースファイルのトップに戻る