インフォコムがメタボローム研究用質量分析データ解析ツール

混合物内組成の高精度解析に対応、複数メーカーの装置を統合化

 2010.05.07−インフォコムは、このほど英スペクトラルワークス社と販売代理店契約を締結し、質量分析装置(マス・スペクトロメーター)向けのデータ解析ソフトウエアの販売を開始した。複数のメーカーの装置に対応できるほか、独自アルゴリズムによる混合物の組成解析が可能なことなどが特徴。とくに、メタボローム研究支援ソリューションの一環として売り込んでいく。

 今回発売する製品群は、質量分析スペクトル用のデータマイニングソフト「AnalyzerPro」、複数のメーカーの装置をサポートするオープンアクセス型の「RemoteAnalyzer」、複数サンプルを同時に比較できるようにする「MatrixAnalyzer」、NetCDFファイルを利用して他のソフトでデータ利用ができるようにする「XcaliburToNetCDF」、スタンドアロン型の「TargetAnalyzer」、エクセルにデータをエクスポートする「XPort」−などのソフトから構成されている。

 各メーカーの質量分析装置が混在した研究所において、分析データ処理を統合・効率化させる用途で威力を発揮する。また「AnalyzerPro」は、追加情報なしに混合物の組成を検出できる点で、他にはないユニークな製品になっているという。

 インフォコムでは、メタボローム分野のデータ解析ソリューションとして、NMRデータから代謝物の分析を行う「Chenomx NMR Suite」(加ケノミックス)、大量データを扱える多変量解析ソフト「Simca-P」(スウェーデン・ユーメトリックス)といった製品も提供している。これらと合わせて販売を強化する。


ニュースファイルのトップに戻る