2010年夏CCS特集:CTCラボラトリーシステムズ

主力5製品を重点的に拡大、探索から開発まで統合

 2010.07.28−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、ターゲット探索から化合物・生物情報の管理、非臨床、臨床、市販後調査まで、製薬企業のR&Dプロセス全体をカバーできる幅広いソリューションを提供。海外の受託試験機関との提携も含め、ラインアップは数多いが、なかでも5つの戦略製品を重点的に成長させていく。

 導入が活発化している電子実験ノートでは、米シミックスの「Symyx Notebook」と英IDBSの「BioBook」が両輪。前者はプロセス化学や分析部門向けで強みを発揮しつつあるが、肝心の合成部門向けでもシェアを獲得すべくさらに販売攻勢をかける。生物部門向けでは、複雑なデータに対する多次元解析がワークシートを利用して自由に行える機能性が評価され、後者の製品が主流になってきているという。

 シミックス製品では、研究情報管理のプラットホームとなる「Symyx Isentris」の普及も目指すが、その際には試薬在庫管理の「RAKTIS」、法規制化合物をチェックする「RegSys」といった自社開発製品との連携を武器にしていく方針である。

 一方、米スターリムスのLIMSパッケージ「STARLIMS」は品質管理業務や分析業務のための統合システムで、警察庁のDNA型鑑定支援システムに採用されるなど実績が大きく広がっている。化学・食品業界からの引き合いも強い。

 また、英インステムの安全性試験支援システム「Provantis」、米アリスグローバルの安全性情報統合管理システム「ARISg/j」も戦略商品。とくにARISg/jは、標準で国内要件に対応していることに加え、欧米当局との三極対応での運用実績も豊富。今夏からASPモデルでのサービスも開始される。


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