2010年夏CCS特集:ジーンデータ

バイオマーカー探索を支援、薬物動態分野でも実績

 2010.07.28−ジーンデータは、ハイスループットスクリーニング(HTS)に基づくリード探索を行う「Genedataスクリーナー」、トランスクリプトミクス/プロテオミクス/メタボロミクスなどのバイオマーカー探索を支援する「Genedataエクスプレッショニスト」の2つの製品ラインを武器に、国内で急速に実績を伸ばしている。

 とくにエクスプレッショニストは、大量データに対応できるサーバーソリューションであることが特徴で、さまざまな発現データを統合・管理・解析するための高機能なモジュールが揃っている。解析プロセス全体をサポートして生産性を高めることができ、オーミクスに基づいた研究のためのプラットホームとして世界に多くのユーザーを持っている。

 質量分析(MS)に対応した解析モジュールである「エクスプレッショニスト・リファイナーMS」の評価が高いが、年末には次世代シーケンサー対応の「リファイナーゲノム」(仮称)の製品化も予定されている。大手製薬企業と共同開発中のシステムで、遺伝子発現とオーミクスとのクロス解析などで威力を発揮するという。

 一方、スクリーナーは、HTSおよびハイコンテントスクリーニング(HCS)の処理・管理・解析のための5つのモジュールとデータベースで構成されるが、最近では動態実験分野で引き合いが増えている。専用の「キネティックアナライザー」が用意されているため、大量で複雑な動態データを効率良く解析したり理解しやすく可視化したりすることが可能。

 また、「ハイコンテントアナライザー」はハード・ソフトに依存せず、単一プレートから数千のプレートまでさまざまなサイズにおよぶ多機能データを効率的に処理し、全データの品質を体系的に管理できる。


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