CTCLSが三菱化学メディエンスにLIMSパッケージ納入

薬物濃度分析業務を総合支援、GLP施設の信頼性向上を達成

 2010.09.28−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は22日、三菱化学メディエンスの志村事業所(東京都板橋区)におけるGLP準拠施設の信頼性向上と規制対応の強化を目的に、LIMS(研究統合情報管理システム)を受注・構築したと発表した。同社が販売権を持つ米スターリムス社のパッケージソフトをベースにしたもので、今回の導入事例ではとくに医薬品開発にともなう分析業務のトータルサポートを実現した。システムは今年の2月から運用されているが、すでに第2期プロジェクトとして機能拡張のための開発を進めている。

 今回のシステムは、ウェブベースの最新LIMSパッケージである「STARLIMSバージョン10」、および分析機器の出力ファイルなどをもとにした分析レポート作成業務を一貫して行う「STARLIMS SDMS」を組み合わせてシステム化した。とくに、GLP準拠施設で行われる薬物濃度分析業務への適用を目的としている。

 生体試料中の薬物濃度分析業務は、受け取った測定試料の管理など、従来のLIMS製品では対応しにくい非定型業務が多い。今回構築したシステムでは、こうした非定型業務を含む薬物濃度分析業務全般をサポートすることが可能となっており、結果として同施設の信頼性向上と規制対応の強化を達成できたという。

 CTCLSでは、STARLIMS製品の専任組織を強化し、国内製薬企業の品質管理部門や、臨床検査、受託分析会社など、生体試料を対象とした分析を行う分野に向け、積極的に販売展開することにしている。


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