富士通九州システムズが「ADMEデータベース」バージョン22に更新

データ件数8万4,000件に拡大、臨床データをさらに追加

 2011.04.11−富士通九州システムズ(FJQS)は、4月から「ADMEデータベース」バージョン22を提供開始した。薬物のADME(吸収・分布・代謝・排泄)に関わる主要な薬物代謝酵素チトクロームP450を中心に約8万4,000件の論文データを収録したオンラインデータベース検索サービスで、インターネットを介してどこからでも利用できる。3ヵ月ごとにデータを更新しており、今回は265件の文献から約2,000件の非臨床薬物代謝データ、24件の文献から約100件の臨床薬物相互作用データを追加している。

 「ADMEデータベース」は、クロアチアのレンディック博士が文献から収集したヒトの薬物動態関連たん白質および薬物の情報を蓄積したもの。基本は、試験管内で行った非臨床データを収録したものだが、最近では生体組織を利用した臨床データも増やしてきており、同系統または類似化合物の情報を、非臨床データと臨床データとで比較することが可能になってきた。

 具体的に、臨床薬物相互作用データとして、ヒト臨床試験において薬物を単独投与した場合と複数薬物を併用した場合での薬物の血中濃度の上昇率などを収録。チトクロームP450を中心に、約1,340件のデータ(投与計画、血中濃度、消失半減期、最高血中濃度)を利用することができる。

 利用料金は、全データベースパックで企業/国立研究機関向けが年間157万5,000円、教育機関向けが年間52万5,000円。1年間に30契約を目標としている。


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