化学情報協会が調査・検索サービスを新たに提供

特許調査・物質関連調査など、専門スタッフが豊富な経験を駆使

 2011.04.07−一般社団法人化学情報協会(JAICI)は、データベースを利用した調査や検索を専門スタッフが行う新サービス「SHIPS」を提供開始した。STNやケミカルアブストラクトなどの検索ノウハウや特許庁登録調査機関として培った先行調査の経験を生かし、顧客の知財戦略をアシストしようというもの。物質・材料分野に特化した専門サービスとして、迅速・的確な調査が特徴になるという。

 今回、新サービス「SHIPS」を開始するに当たって、専門組織「知財情報センター」を立ち上げた。主な対象分野は、医薬、有機化学、高分子、無機化学、分子生物学、ライフサイエンス、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーなど。サービスメニューは、大きく「特許調査サービス」、「物質関連調査サービス」、「代行検索サービス」、「SDI(Selective Dissemination of Information)サービス」に分かれる。

 特許調査は、製品開発の企画段階の技術動向調査、先行技術調査をはじめ、設計・製造段階で他社の特許を侵害していないかを調べる特許侵害調査、さらに無効化資料調査、特許ファミリー調査、法的状況調査など幅広い対応が可能。あらゆる局面でニーズに合った調査を行う。

 物質関連調査は、化学物質や核酸・たん白質など物質に関する情報を提供するもので、物性や毒性、合成方法を知りたいときや、主要国の既存化学物質台帳への収載状況を知りたい場合などに有効だという。

 また、SDIサービスは、特定のテーマに関する最新情報を定期的に提供するもので、競合他社の特許出願や研究中の物質情報などを継続的にモニタリングしたいというニーズに合致する。


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