アクセルリスが日本新薬に電子実験ノートを導入

法規制チェック機能を統合、業務効率改善に効果

 2011.11.12−アクセルリスは、電子実験ノートブックソリューション「Symyx Notebook by Accerlys」を日本新薬に導入したと発表した。システムは、約半年の導入期間を経て8月から探索合成部門で稼働しており、研究業務効率の改善やコンプライアンスの面で大きな効果をあげているという。構築・導入はパートナーであるCTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)が担当した。

 日本新薬は、昨年から電子ノート導入の検討を開始。複数のパッケージ製品を比較・評価した結果、アクセルリス製品の採用を決めた。

 ポイントの1つは、試薬および製品が法規制化合物に当たるかどうかを効率的にチェックすることで、頻繁に追加修正が行われる法改定に柔軟かつ迅速に対応できること、化合物のチェックを研究の計画段階から遡及的に行えることなどが重視された。

 また、第2点として、紙の実験ノートを電子化することにより、実験内容の品質向上を図るとともに、テンプレートを活用して短期間で特許出願につなげるインフラを構築することを狙いとしたという。

 実際の導入効果としては、これらの要件を満たしたことに加え、システム構築・導入にともなう業務分析を通して、実験プロセスの中のムダや非効率を整理でき、研究のワークフローの見直しにもつながったことが大きかったとしている。

 同社では今後、電子ノートへのデータ蓄積を進めて活用度を深めるとともに、研究所の他部門へも適用範囲を広げることを検討していく。


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