2012年夏CCS特集:日本ケミカルデータベース

法規制チェック素早く実施、海外法規へも対応推進

 2012.06.27−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、化学物質の法規制情報を検索できる実務者向けサービス「ezADVANCE」が好調。国内法規制30種類に対応していることに加え、化学品の輸出入業務や含有化学物質調査の目的で利用するため、海外の規制情報も含んでいることが特徴だ。

 これは、インターネットで利用できるデータベースサービスで、料金も年間8万3,000円と手ごろ。CAS番号や物質名で検索して、30種類の法規制に該当する物質かどうかを簡単に調べることができる。昨年から重点的に紹介をはじめたが、入門版の「ezCRIC」(年間3万5,000円)から乗り換えるユーザーが多い。

 データベースの精度には絶対の自信があり、当局の公開情報では総称で記載されているものでも、一つひとつ実際の物質名を展開し、CAS番号を付けている。このため、正確な検索が可能である。

 また、本格的な海外の法規制情報については、米ケムアドバイザーと提携し、95カ国/3,300以上の法規に対応した「LOLIデータベース」を提供中。これについては、毎月ミニセミナーを開催しているが、いつも満席になり好評を得ているということだ。LOLIに収録されている日本の法規制情報(化審法、労安法、毒劇物取締法、PRTR法の主要4法規)は、JCDBが提供したものである。

 また、最近では法規制の動向や今後の方向を知りたいという要望が多いため、そうした情報に強い外部企業と提携し、それぞれのノウハウを合体させた新たなサービスの可能性も模索しはじめた。現在、海外環境法規制の専門調査会社であるエンヴィックス(東京都豊島区)と共同で検討を行っているということだ。


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