富士通がグループ内で培ったものづくりノウハウを提供

ものづくり革新隊で包括的サービス、内製したツール・生産設備も外販

 2012.05.11−富士通は8日、製造業向けソリューションの新展開として、グループが蓄積したものづくりノウハウをツールや人材とともに顧客に提供する「ものづくり革新隊」に基づくサービスを、10月から順次提供開始すると発表した。日本の製造業によるものづくりを支援する「NextValue」をグレードアップするもので、これまでに整備してきたPLMやSCM関連のソリューションに加え、自社で培ったノウハウを外販することで、より包括的に顧客のものづくりの革新を促そうというもの。準大手以上の製造業900社ほどを当面のターゲットに、今度3年間で関連ビジネスを含め1,000億円の売り上げを見込んでいる。

 「ものづくり革新隊」が提供するのは、現場を知り尽くしたベテラン人材による指導・サポートを中心とした「ものづくりエキスパートサービス」、現場で使いこんだ情報システムや生産設備を提供する「ものづくりツール」、専門性の高い間接業務や工場共通業務をBPOのかたちで請け負う「ものづくり受託サービス」−の3つ。

 富士通グループが実際に内部で蓄積してきたものづくりノウハウ、ツール、人材を結集したサービスで、製品の企画から開発、製造、販売にわたるライフサイクル全体を網羅することにより、顧客のものづくり革新を支援する。設計から生産準備までをシミュレーションで行う「ものをつくらないものづくり」(デジタルモックアップ)、組立・塗装・検査・試験などの各工程を自動化する「フレキシブル生産」(自動化・標準化)といった先進的なシステムを実現できる。また、組立装置、はんだ付け装置、塗布機、耐久試験機など、内製した20種類以上の生産設備も提供する。

 さらに、グループの中で、スーパーコンピューターやサーバーを製造する「富士通ITプロダクツ」(石川県かほく市)、携帯電話の開発・製造を行う「富士通周辺機」(兵庫県加東市)、ノートパソコン“出雲モデル”の生産拠点である「島根富士通」(島根県出雲市)をモデル工場として公開し、現場への視察を受け入れるとともに、経験豊かなスタッフが実践ノウハウの提供にもかかわっていく。

*****

<関連リンク>:

富士通(ものづくり革新隊の紹介サイト)
http://jp.fujitsu.com/solutions/plm/monozukuri/kakushin/?pr0508

富士通(製造業向けソリューション)
http://jp.fujitsu.com/solutions/industry/

富士通(NextValueの紹介)
http://jp.fujitsu.com/solutions/industry/nextvalue/


ニュースファイルのトップに戻る