大塚製薬のMR向け端末にデル製Windowsタブレットが採用

Windows8.1搭載「Dell Venue 11 Pro」が1,900台、導入・管理費用半減

 2014.07.03−デルと日本マイクロソフトは2日、大塚製薬のMR(医薬情報担当者)向け端末として、Windows 8.1 Enterprise を搭載したタブレットPC「Dell Venue 11 Pro」1,900台が採用されたと発表した。6月末までにすべてのMRに対して配備が完了している。これまでは、通常のノートPCとiPadの2台を持たせていたが、今回は両方の機能を兼ね備える「Venue 11 Pro」に一元化した。これにより、導入・管理費用が50%削減されたという。

 大塚製薬は、2010年にMR向けにiPadを1,300台導入していた。これまでは、MRが医薬関係者との面談の際に情報提供のためにiPadを使用し、業務報告や資料作成にはノートPCを使うなど、2台のマシンを使い分けていた。今回、これをWindows 8.1 搭載タブレットPCの「Venue 11 Pro」に機種統一し、端末を一元化した。

 今回の端末更新は、「人が動かし人が考える」というMRの原点に立ち返り、端末の使い分けを意識することなく、より創造的な活動に集中することで、医薬関係者へのわかりやすくスピーディーな情報提供を実現させていく目的があるとしている。

 Windows 8.1 搭載タブレットの採用に関しては、導入・管理費用の削減に加え、万一の端末の紛失・盗難に際しても、OSに組み込まれた暗号化機能「BitLocker」によってデータ漏えいリスクを抑止できることも大きな要素になった。

 なお、「Venue 11 Pro」は10.8型ディスプレーを備えたタブレットPCで、CPUがAtomからCore i5 までいくつかのモデルが用意されているが、今回導入された機種の詳しい仕様は公表されていない。また、MR支援アプリケーションとしては、iPad時代はSCSK社の「MR2GO」が使用されていたようだが、同じソフトのWindows 8.1版が引き続き採用されているかどうかも、いまのところは明らかにされていない。

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<関連リンク>:

デル(タブレット製品情報ページ)
http://www.dell.com/jp/p/dell-venue-11-pro/pd

日本マイクロソフト(トップページ)
http://www.microsoft.com/japan/


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