ソリッドワークス・ジャパンが概念設計を支援するクラウドサービス

ソーシャル機能を統合、3Dエクスペリエンスプラットフォーム対応

 2014.09.06−ソリッドワークス・ジャパンは5日、親会社であるダッソー・システムズの3Dエクスペリエンスプラットフォームを基盤とする初のソリッドワークスアプリケーションとして、クラウド環境を活用した「SOLIDWORKS Mechanical Conceptual」を国内で正式に発売したと発表した。概念設計(コンセプトデザイン)というものづくりの初期段階において、部門間/社内外のコラボレーションを推進することができる。代理店を通して販売するが、参考価格は年間ライセンスで51万1,800円から。

 3次元CADは、設計から製造までの3Dデータ連携を通して大きなメリットをもたらしてきたが、その上流に当たる概念設計の段階はほとんどCAD化されていないという。ただ、同社の説明によると、概念設計は詳細設計よりも50%以上多くの設計案を比較検討し、開発全体の31%もの時間が費やされている。さらに、各部門からエンジニア全体の75%が検討に参加するとともに、営業やマーケティングなど設計部門以外の社内外のチームメンバーとのコラボレーションが欠かせない。このため、概念設計をうまくシステム化できれば、そのメリットは非常に大きいということだ。

 今回の「SOLIDWORKS Mechanical Conceptual」は、手書きのような軽快なスケッチ機能と概念矛盾を発見するための検証機能を備えていることに加え、クラウド環境を活用していつでもどこからでも情報共有/共同作業が行えるソーシャル機能を実現した。まずは、メカニズムの概念設計を行う用途に合わせて製品化されており、来年以降に順次、設計対象を広げてシリーズ化していくことにしている。基本的に、本格的な3次元CADソフトである「SOLIDWORKS」を補完する位置づけの製品となっている。

 具体的には、ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンスプラットフォーム上で提供される直感的でパワフルな3Dモデリング環境である「SOLIDWORKS Mechanical Conceptual」、非CADユーザーのためのソーシャルコラボレーション機能を盛り込んだ「Collaborative Sharing」、設計した構造や機構を検証するためのシミュレーションベースのガイダンスを行う「Product Design Simulation from SIMULIA」から構成されている。デザインやスケッチは紙に絵を描くように自由に直感的に行うことができ、デザイン案はウェブ上で比較検討、メカニズムの検証などを行うことが可能。いわゆるCADソフトとは大きく異なる印象を持つようだ。

 年間ライセンスの参考価格は、「SOLIDWORKS Mechanical Conceptual」と「Collaborative Sharing」のセットが基本構成で51万1,800円。さらに、「Product Design Simulation from SIMULIA」が68万4,500円、単体の「Collaborative Sharing」が19万3,200円、ネットワークストレージの追加(25GB)分が2万560円となっている。







******

<関連リンク>:

ソリッドワークス・ジャパン(トップページ)
http://www.solidworks.co.jp/

ソリッドワークス・ジャパン(SOLIDWORKS Mechanical Conceptual 製品情報ページ)
http://www.solidworks.co.jp/sw/products/3dexperience/solidworks-mechanical-conceptual-overview.htm


ニュースファイルのトップに戻る