「STN」新プラットホームが過去最大のコンテンツ追加

生物・医学系文献情報にアクセス、特許全文データベースも拡充

 2015.02.13−化学情報協会(JAICI)は12日、特許関連の審査官・知財専門家向けの科学技術オンライン情報サービス「STN」が大幅に機能強化されたと発表した。「STN」はウェブベースの新プラットホーム版に移行中だが、今回は過去最大のコンテンツ追加が行われ、化学系に加えて、医学・薬学およびライフサイエンス系データベースが利用可能になっている。それぞれのシソーラスも追加されているので同義語などの漏れのない網羅的な検索が可能。多くのユーザーの要望に応えたもので、完全移行への重要なステップになるという。

 STNは、米ケミカルアブストラクツサービス(CAS)と独FIZカールスルーエが共同運用しているもので、JAICIはSTN東京サービスセンターとしての役割を担っている。ウェブベースのSTN新プラットホームは2013年から提供されているが、これまでのところは化学分野の文献・特許情報の「CAplus」を中心に、世界各国の特許データベースに重点を置いてコンテンツ拡充を進めてきていた。

 今回の機能強化で追加されたのは、生物学・生物医学分野の文献データベース「BIOSIS」、生物医学・生物学・生化学分野の文献データベース「MEDLINE」、生物医学・薬学分野の文献データベース「Embase」、農学および関連する応用科学・生物科学分野の文献データベース「CABA」、食品の加工および製造に関連する文献データベース「FSTA」。とくに、BIOSIS、Embase、MEDLINEに関しては、既存化学物質データベースである「REGISTRY」からクロスオーバー検索を行うことが可能になっている。

 さらに、特許全文データベースも、カナダ特許「CANPATFULL」、ドイツ特許「DEFULL」、フランス特許「FRFULL」が追加され、合わせて12種類を利用することができる。また、世界90以上の特許発行機関から発行される特許および実用新案の情報を集めた「INPADOC」が特許ファミリー単位のデータベースに変更された。ある発明に関する特許ファミリーが1つのレコードにまとめて収録されているため、対応特許の確認を容易に行うことができる。ビジネスに直結した問題解決に役立つため、強く要望されていた機能だという。

 そのほか、CAplusの検索では、ヒットした化学物質の構造式の表示や、CAS登録番号のハイライトなどの新機能が盛り込まれている。回答画面で要点を把握しやすくなるため、利用者からは歓迎されそうだ。

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<関連リンク>:

化学情報協会(トップページ)
http://www.jaici.or.jp/

化学情報協会(STN新プラットホーム紹介ページ)
http://www.jaici.or.jp/newstn/index.html

化学情報協会(STN新プラットホームで利用可能なデータベース一覧)
http://www.jaici.or.jp/newstn/content.html

CCSnews(STN新プラットホーム関連記事)
http://homepage2.nifty.com/ccsnews2/2014/4q/2014_4Qccs2014wjaici.htm
http://homepage2.nifty.com/ccsnews2/2013/3q/2013_3Qjaicistnnewplatform.htm
http://homepage2.nifty.com/ccsnews2/2013/1q/2013_1Qstnnewplatform.htm


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