CTCLSがライフサイエンス業界向けに「Tableau」を販売

完全GUI操作のデータビジュアル化ツール、統計ソフトとの連携も

 2015.06.23−CTCライフサイエンス(CTCLS)は、米Tableauソフトウェアが開発したデータビジュアル化ツールの最新版「Tableauバージョン9.0」をライフサイエンス業界向けに販売開始した。マイクロアレイや次世代シーケンサー(NGS)のデータを用いた遺伝子発現解析、ハイスループットスクリーニング(HTS)などのプレートアッセイデータによるヒット特定、医薬品の臨床試験や市販後に発生した副作用情報分析、営業マーケティングデータ分析、医療ビッグデータに基づく治療指針策定などの目的で利用できる。

 「Tableau」は導入が簡単で使いやすいビジネスインテリジェンス(BI)ツールとして注目されている。親会社の伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が米Tableauと販売提携している関係で、ライフサイエンス向けにはCTCLSが販売を担当することになった。

 医薬の研究開発はもとより、医療現場でも電子カルテの利用が定着したことなどによって、分析したいデータの量が増えている。ただ、そのためにはシステム部門に依頼してデータを集めてもらい、解析にはプログラミングが必要になるなど、研究者自身が手軽に行うことは難しかった。

 「Tableau」はプログラミング不要で、すべてGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で操作できるデータ解析ツール。豊富なグラフ描画機能でデータを可視化することにより、研究者自身が自分でデータを解釈し、新しい知識を発見することができる。

 とくに、今回の最新バージョン9.0はさまざまな機能強化が施されているが、ライフサイエンス分野に関係の深い新機能として、SASやSPSS、Rなどこの分野でよく使われる統計ソフトのファイルが直接読み込めるようになった。「Tableau」上で可視化分析と統計解析を行うことが可能。また、測定機器から出力される生データに対して、機種に依存して異なるデータ形式を認識し、必要な情報だけを自動的に取り込むことができるようになった。

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<関連リンク>:

CTCライフサイエンス(トップページ)
http://www.ctcls.co.jp/

CTCライフサイエンス(Tableau 製品情報ページ)
http://www.ctcls.co.jp/products/tableau/tableau.html

Tableauソフトウェア(日本語トップページ)
http://www.tableau.com/ja-jp


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