ロジクールがビデオ会議システム市場で躍進

中小規模会議室向け設置数トップ、Skype対応新製品も

 2017.03.10−ロジクールは2月21日、ビデオ会議システム事業に関する記者説明会を都内で開催した。この市場は、大型の会議室に据え付けられた専用システムから、中小規模会議室用のウェブベースのシステムへとシフトして成長。2015年で61億4,000万ドルの市場が2020年には114億4,000万ドルに拡大すると予想されている。同社自身も、この事業に4年前に進出したが、2016年は約9,000万ドルを売り上げ、前年比47%増という急速な伸びを記録。ウェブカメラなどの設置数ではすでに業界トップの地位を得ているという。

 同社は、PC向けのマウス&キーボードを中心に、ゲーミング、ミュージック、ビデオ会議システム、スマートホーム(日本市場では未展開)−の5本柱で事業を推進している。このうち、ビジネスカテゴリーで力を入れているのがビデオ会議システムである。

 同社の説明によると、対象になる中小規模会議室は4,000万室ほどあり、1室当たりの投資額として500〜1,000ドル、潜在市場規模は200億〜400億ドルが期待できる。「会議室の机やイスのROIを問う人はいない。必需品として、すべての会議室にウェブカメラとスピーカーを備えさせたい」(ビデオコラボレーション部門副社長のスコット・ワートン氏)とする。

 国内でもすでに、ウェブカメラの販売台数はトップ、ビデオ会議システム導入実績も2,000社以上に達している。今回、これをさらに伸ばすため強力な新製品を投入。法人向け製品として、ワンタッチですぐに会議を開始できるAVコントロールコンソール「ロジクールSmartDock」(スマートドック、7万1,250円)、業界初の4K UHD/5倍ズーム超高解像度ウェブカメラ「ロジクールBRIO」(ブリオ、2万6,250円)を販売開始した。

 「SmartDock」は、マイクロソフトとのパートナーシップのもとに開発された製品で、Surface Pro4を取り付けて使用する。ビデオ会議ソフトは「Skype for Business」に対応しており、スクリーン上のボタンにワンタッチするだけですぐに会議を招集し、開始することができる。「プライベートでビデオ通話を楽しむ人が増えており、最近は仕事の会議でビデオが使えないことに不満を感じる人が多い」(ワートン氏)ため、Skypeとの組み合わせは最適だという。

 「SmartDock」に接続できるカメラも各種用意されているが、新製品の「BRIO」は4Kの高解像度を持つことに加え、Windows Helloによる顔認証でパスワード入力が不要、さまざまな照明の環境下で最適の露出に調整、画角を3段階に変えるなど、高い機能性を備えている。

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<関連リンク>:

ロジクール(トップページ)
http://www.logicool.co.jp/

ロジクール(ビデオコラボレーションの紹介ページ)
http://www.logicool.co.jp/ja-jp/video-collaboration


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