2018年夏CCS特集:ドットマティクス

クラサバ型から転換で伸長、完全ウェブベースの強み

 2018.06.20−ドットマティクスは、研究開発を支援する完全ウェブベースのインフォマティクスソリューションを提供。クライアント/サーバー型で構築された化合物情報管理、アッセイデータ管理、電子実験ノートなどのシステム更新にともなうリプレースで急速に実績を伸ばしている。オンプレミスでもクラウドでも同じアプリケーションを動作させることができ、しかもライセンス体系がリーズナブルなので、外部機関との連携が基本になるオープンイノベーション型の研究開発を支える基盤に最適だという。

 同社は英国に本社を置くベンダーで、2015年に日本支店を開設している。国内のスタッフも増員しているが、ここ1〜2年はとくに受注好調で、プロジェクト遂行に人手が足りないほどの状態が続いているという。

 とくに、同社のアプリケーションでは、化合物データや実験データをデータベースに登録する基本機能はもちろん、データ連携・照会・レポーティングを自在に行う「BROWSER」、対話的にデータを解析・可視化するための「VORTEX」が新しい価値をユーザーに提供できることが強み。メディシナルケミストにもわかりやすく使いやすいデータ分析環境を実現しており、VORTEXのワークブック機能を使えば、アッセイデータを表形式で開き、外部のSDファイルから呼び出した構造式を統合して表を作り直すといった操作を、データベースを触らずに手元ですぐに行うことができる。

 また、バイオ医薬品研究が加速していることを背景に、生物情報を登録管理するための「BIOREGISTER」も本格的な導入がはじまってきている。同社の製品はすべてが1つのソースコードであるため、ライセンスが発行されればすぐに機能を使用することができる。評価も可能なので積極的に試してほしいということだ。クラウドで利用するためのアマゾンウェブサービス(AWS)も有利な条件で使用できる契約となっている。AWS対応はすべて同社が責任をもって行うため、ユーザーが実際にアマゾンと交渉する必要はないという。


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