米アルテリックスが日本オフィスを開設

データ分析の統合プラットホーム、アジア太平洋地域で事業拡大

 2019.04.16−米アルテリックス(Alteryx)は15日、東京に日本法人を設立し、既存顧客へのサポートの充実や新規顧客の開拓を図るなど、対日戦略を強化すると発表した。ビッグデータを基礎としたデジタルトランスフォーメーションを支援するベンダーで、データ分析のための統合的なプラットホームを提供している。代理店を通して、すでに国内に100社近くの顧客がある。日本法人は10人でスタートし、1年後に25人まで増員したいとしている。

 日本法人「アルテリックス・ジャパン」の所在地は、東京都千代田区麹町6-6-2、東急四谷ビル5階。代表者は、吉村良・日本統括代表。同社は昨年度に米国以外の市場での売り上げを倍増させており、すでに海外比率が約30%にまで高まっている。とくに、アジア太平洋市場の成長性を高く評価しており、昨年シンガポールに地域本社を開設している。シドニーにもオフィスを設けており、今回の東京オフィスもそうした戦略の一環となる。

 同社のソリューションは、データ駆動型のデジタルトランスフォーメーションを実現するための統合的な環境を実現するもの。適切なデータを発見して収集・整理し、そのデータをもとにモデル化を行い、実際の業務の中で予測的な分析を実施し、高度なアナリティクスを有効活用するまでをトータルに支援できる。現場の実務者やビジネスアナリスト、データサイエンティスト、IT担当者などの連携がスムーズに行えるようにするとともに、データサイエンスやコーディングの知識なしに実務でモデルを活用できる「市民データサイエンティスト」を効率良く育成できるように工夫されている。全体はセルフサービス型の分析プラットホームとなっており、専門家が不足して実際の分析をタイムリーに回せないという問題を解消できるという。

 具体的な製品群は、組織内の分析情報の検索と整理の方法を変える「Alteryx Connect」、セイル不サービスのデータ分析に反復可能なワークフローを提供する「Alteryx Designer」、組織全体でデータ集約的な分析のデプロイを実現するための「Alteryx Server」、分析チームがより多くの予測分析モデルを迅速にデプロイできるようにする「Alteryx Promote」で構成されている。




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<関連リンク>:

アルテリックス(日本語トップページ)
https://www.alteryx.com/ja


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