CTCが米TetraScienceの実験データ統合基盤を提供

異なる実験機器のデータを一元管理、データ取得・整形・統合を自動化

 2022.09.10−伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は9日、米テトラサイエンス(TetraScience、本社・マサチューセッツ州、Patrick Grady会長兼CEO)と販売代理店契約を締結し、実験データ統合基盤「Tetra Data Platform」の提供を開始したと発表した。実験機器ごとに異なる拡張子やフォーマットで出力されるデータを、汎用的なデータ形式に変換して統合するもので、創薬におけるデータ活用を支援するもの。価格は1億円からで、3年間で10億円の売上を目指す。

 「Tetra Data Platform」は、ライフサイエンス分野で使用される実験機器から出力されたデータを一元的に集約し、JSON(JavaScript Object Notation)形式に変換して統合するクラウド型データ基盤。データの取得や統合、欠損などの品質を確認する処理が自動化でき、データの信頼性の向上にもつながる。また、実験機器からデータを取得する際の接続方法も200種類以上が標準で準備されており、実験機器ごとに新しく開発することなく短期間で利用できるメリットがあるという。

 CTCでは、医薬品研究開発を長年支援してきた経験とノウハウを生かして、実験機器との接続やデータ処理のワークフロー設計、実験データを活用するための解析ツールや電子実験ノートなどのアプリケーションとの連携を支援する。さらに今後、機械学習や自然言語処理などの人工知能(AI)を含めたサービス拡充や、化学品および素材・材料開発での活用も視野に入れ、「Tetra Data Platform」による研究DXの推進に貢献するとしている。

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<関連リンク>:

伊藤忠テクノソリューションズ(トップページ)
https://www.ctc-g.co.jp/

TetraScience(トップページ)
https://www.tetrascience.com/


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