CCS特集2022年冬:日本ケミカルデータベース

化学品法規制更新を通知、物質や法規区分でモニター

 2022.12.01−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、物質情報や法規制情報の提供、およびこれらのケミカルデータを利用したシステムの構築・販売を推進している。とくに、化学物質の安全データシート(SDS)のための製品を幅広く取り揃えているが、最近は法令順守を支援する化学物質管理に関連したサービスへの関心が高まっている。その意味で、今年10月に提供開始されたプッシュ型化学品国内法規制更新通知サービス「ezMONITOR」(イージーモニター)が注目される。

 ezMONITORは、モニタリング対象にしたい製品や化学物質、または法規区分を登録しておき、法改正があった場合に自動的にメールで知らせてくれるプッシュ型のサービス。通知された内容の詳細について、ウェブブラウザーで該当箇所や変更箇所をわかりやすく確認することが可能。更新された最新情報と、過去の変更履歴を比較しながら閲覧することもできる。国内法規の化学品32法令280以上の規制をカバーしており、「管理する製品・物質が多く、法改正による変更を見落としてしまう」「法改正があるたびに担当者が時間をかけて調査している」「SDSの更新管理を効率化したい」といったよくある悩みを解決することができる。

 とくに、「製品」に対しては、その製品に含まれる物質の組成や性状、輸送に関する情報を登録可能。定期的に該当結果をモニタリングし、法規制の変更があった際はその内容を把握できる。「物質」はCAS登録番号で指定でき、「法規区分」は法律名とモニタリングしたい区分を登録することが可能。利用料金は個人IDの年間契約で、登録可能な件数の上限が設定されており、最小の30件までの契約では、「製品」「物質」「法規区分」をそれぞれ30件まで登録できる。さらに、150件まで、500件までの契約が用意されているが、なかには1,000件で契約したいという顧客もおり、そのあたりは要相談だという。12月末までは、初年度料金を半額で提供するキャンペーンも実施しており、早期の立ち上げを目指す。


ニュースファイルのトップに戻る